アーチェリー物語【親子編】20話までの解説


19話の以下のセリフは、アスリートコース保護者の方の Instagramの投稿からお借りしました。

「誰でも調子の良い時、悪い時の波はあります。その波は突然襲ってきます。息苦しく、どうしようもなく、頑張っても上がってこられない時もあります」

「そんな時はふてくされずに、弓に真摯に向き合うことです」

「逃げてもいいけど、戻ってくることです」


最初は、新たな登場人物としても考えました。

「射場に着くと、あまり出会わないベテラン親子がいた。ゆっくり話ができたので、大峨との出来事を話す。すると・・・」

このように登場すると、取って付けたような「唐突感」が出ます。

小説は、つながりや流れが大切です。
それらを打ち切るような唐突感はタブーです。


20話の大路ゆみえさんは名前こそ出していませんが、12話で登場していますので、「あの時の人か!」となります。

18話は仕事でクレームをもらいました。

2話で仕事内容が出て、6話でコーディネートが凝ってきたことに触れて、18話のクレームにつながっています。

17話のアレクサは3話で登場していて、琉乃の日常です。

好きな花のモクレンは、5話で出ています。

このように、小さなことから事件のように大きな出来事まで、話はつながっています。

なお、18話で現場監督が登場しますが、本筋に関する部分ではありませんので、唐突感はなく良いアクセントになっています。


唐突感をなくすには、相応の準備が必要です。

主な登場人物は、起承転結の「承」の中盤くらいには登場しなければならず、今からでは無理があります。

また、この方は相当な経験をお持ちです。
年数と子どもの数を掛け合わせると、アスリートコースでダントツの経験です。

だからこそ言葉に重みがあり、心に響いて人に伝わるわけです。

取って付けたような人がいきなり発言しても、「あんた誰やねん」となってしまいます。

よって、このセリフが言えるのは、選手、指導ともに経験豊富な代表の神だけだったので、そのままお借りしました。

ありがとうございました!


20話では、本筋に間接的に影響する役として、大路ゆみえさんが登場しました。

代表の神に次ぐ、実在の人物です。(ライターの活動ネームです)

現場監督とは違って大きな役割ですので、12話で静かに登場していました。

第4話の解説時、Twitterで「通りすがりの薄幸アーチャーで出してほしい」というオファーがあり、それに応えました。

ライターをされているので、役にピッタリはまりました!

失礼ながら、キャラクターは少々いじらせてもらいましたので、この場を借りてお詫び申し上げます…

ご登場ありがとうございました!!


物語は、いよいよ終盤に差しかかってきました。

鶴中親子に、どのような運命が待ち受けているのでしょうか?

最後までお読みいただければ幸いです。










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