アーチェリー物語【親子編】まえがき、プロローグ



まえがき

大変長らくお待たせしました。
(誰も待っていないかもしれませんが…)

いよいよアーチェリー物語【親子編】がスタートします!

十一月頃、射場移転後の連日の作業が落ち着き、新たなネタを考えているときに思いつきました。

当初は思いつきで何とかなるだろうと軽く考えていましたが、実際に少し書いてみると、それでは話にならないことがわかりました。

そして、全体の構成やポイントなどを考えてから書き出しました。
現時点では第五話までしか書いていませんが、挫折することなく最後まで書けそうな予感があるので、スタートします。


別連載中のスタジオ建設物語は実話ですが、アーチェリー物語は小説です。
ハクションではなく、フィクションです。

ただ、小説となると、「こんなもんが小説かいな?」と言われるかもしれませんので、物語と呼んでいます。

「昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが…」のような話は物語になり、そのレベルには入るだろうということです。


登場人物は、意外と悩みました。
適当に考えた名前より、何らかの関係のある名前のほうが良いと思って、正会員の名簿を見ながら漢字をピックアップして考えました。

再度書きますが、この物語はヘックションではなく、フィクションです。

登場人物には見覚えのある漢字が出てきますが、話はすべて架空のものです。
誰かをモデルにしたとか、実際の出来事を参考にしたことはありません。

あくまでも、私の頭の中にあるヌカ味噌のような小さな脳ミソで考えた物語です。
一部に実在の人物や名称も出てきますが、それは次の展開を見据えたもので、実際の話ではありません。


ちなみに、今まで小説や物語を書いたことはありません。
ホイホイと書けるものではありませんので、月に三記事くらいのペースになると思います。

ブログを書くより何倍も大変ですので、真剣そのものです。
私は冗談が言える性格ではありませんので、物語に冗談は出てきません。

物語を書いているときの冗談は顔だけです。

それでは、最後までお読みいただければ幸いです。 



プロローグ

「大変申し訳ございませんが、今回の件はお断りさせていただきます。とても魅力的なお話で悩みましたが、やはり今の仕事を続けるのが最良と判断しました。本当に申し訳ございません……」

深々と頭を下げながら、鶴中琉乃(つるなか るの)は電話を切った。

都会ならともかく、滋賀の田舎で一年に二回もヘッドハントされるのは光栄なことだ。最大限の評価をしてもらい、年収は二割アップの好条件。

とても魅力のある条件と仕事内容で、独身だったら飛びついていただろう。

しかし、今の仕事に不満はなく、やりがいを感じている。職場環境も良く、将来性もある会社だ。だから、残る決断をしたのは当然といえる。

それよりも、子どもたちのことを考えての決断だった。

これからは何かにつれてお金もかかるだろうから、年収アップは魅力だ。家にいる時間も少し増える。

でも、自分より子どもにとってどうか考えると、今のままが良いと感じたのだ。はっきりとした理由はない。女の勘だ。

電話を切った直後は、先方に申し訳ない気持ちで一杯だった。でも、少しずつ心の中の霧が薄くなってきた。やはり決断は間違っていなかったのだ。

子どものことを考えていたからか、急に一緒に出かけたくなってきた。

(午後から息子と一緒に出かけよう。いつもの買い物だけど)




まえがき、プロローグ









































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