スマートじゃないウォッチの蚊よけ効果は?

 戦後の高度経済成長期を経て、日本の科学技術は目覚ましい発展を遂げました。

そして、東京オリンピックから10年後の1974年。

科学技術の目玉は、デジタル技術です。

その最先端とも言えるのが、この高機能デジタル腕時計です!!

な、な、な、なんと、時刻が針ではなくデジタルでピカッと光って表示されます。


明るい屋外では見えなくなりますが、手で影を作ればギリギリ判読可能です。


時計だけではありません!
な、な、な、なんと、歩数計や体温計も付いているのです!!


この小さな腕時計に、ベルトに付ける針の万歩計や水銀の長さで見る体温計が内蔵されているのです。

しかも、デジタル表示です!


歩数計は正しいかどうか不明です。

体温計は、外せば33度以下、腕に着ければ34度台の数字が表示されます。


私は冷たい人間ですが、体温は36度台のはずです。

なぜ2度も違うのかわかりませんが、腕から外せば低い温度になるので、自分が生きているか死んでいるかを判断するくらいには使えそうです。

リセットボタンを押す前にノートにメモをすれば、日々の記録になりますね。


そして、最大の目玉は蚊よけ機能です!

オンにすると、超音波か何かの電波が下の小さな穴から発散され、蚊をよせ付けないのです。

これがあれば、蚊取り線香は不要ですね。


電源は乾電池ではなく、蓄電池です。

いつ切れるかわかりませんが、繰り返し充電できるので便利です。

この1970年代最高の技術と言える高機能デジタル腕時計を着けて村に出れば、人々の注目を浴びるのは間違いないでしょう。

良い時代になったものです。



・・・そして時は進み、半世紀後の2024年。

Amazonプライムデーでデジタル腕時計を買いました。
1500円ほどです。


まるで生きた化石のようなデジタル表示です。

見た目はスマートですが、スマホとはつながらないので、「スマートじゃないウォッチ」と呼びましょう!

このスマートじゃないウォッチは、ウォッチとして買ったのではなく、蚊よけブレスレットとして買いました。


早速、自治会の草刈りで試したところ、雑木林の近くで蚊が何匹も普通に飛んできました。

半袖なので刺されてもおかしくない状態ですが、足に1箇所刺されただけで済みました。

これは、蚊よけの効果があるのかもしれません!?


でも、説明によると、蚊が嫌がる電波を出しているということで、3メートル四方に蚊は近寄ってこないはずです・・・。

そうなると、刺されなかったのは蚊の活動が活発になる気温を超えていただけかもしれません。

もしくは、この電波の耐性を持った蚊が出現したのかもしれません。


どうも嫌な予感しかありませんが、蚊の活動が本格化する9月には、効果の程度が判明するでしょう。

果たして、蚊取り線香が不要の時代になるのでしょうか?


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