大赤字のアローボールペン製作過程

 掃除係の担当業務は掃除だけでなく、少しは他の業務もやっています。

そのひとつが、オリジナル商品の製作です。

今回は、強烈に手間がかかる割に販売価格が安く、真っ赤っ赤の大赤字といえるアローボールペンの製作過程をご紹介します!


ボールペンの芯は、ボールペンを分解して取り出します。



矢の先は面取りします。



ゴムチューブを短く切って、ボールペンの芯の先端に付けます。



羽根にボンドを塗ります。
木の羽根ではなく、木に羽根が挟まっています。



アローボールペン専用の本格的なストリングジグにセットして、羽根を貼り付けます。



余分なボンドを取ります。



ドリルでノックに穴を開けます。


ステンレスの針金をカットして、グラインダーでバリを取ります。
細かい気遣いです。



万力とハンマーで直角に曲げます。


ペンチで曲げて…


ノックを入れて末端を合わせます。
ピッタリ合わせるのは、意外と難しいです。



チェーンをバラします。



非常に細かいことですが、ノックと針金の間にチェーンが入り込まない形にしています。
この細かいこだわりが、使いやすさにつながっています。



竹ひごをカットしてノックに入れます。
この部分だけでも、かなりの手間がかかっています。



最後はキャップです。
市販品のため、直径は5ミリだけです。



そこで、少し太い矢にキャップを差し込んで、熱湯風呂に入れてキャップを広げます。
この0.1ミリサイズの調整で、クィーバーにぶら下げて走っても落ちず、使うときにサッと外せる絶妙なサイズになるのです!



こうして、アローボールペンが完成しました!!



手間を考えると、1本2,000〜3,000の販売価格になりますが、それでは誰も買いません・・・。

射場でもネットショップでも地道に売れていますので、購入者が喜んでいただければ、それでいいのです!

猿のケツより真っ赤っ赤の大赤字でも、どれだけ手間がかかろうとも、いくら割に合わなくても、本当は良くないけど別にいいのです!!

ぜひ買ってくださいませ〜!


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