スタジオ建設物語(9)防音・内装工事完了

 右側の壁のユニットを組み立てます。
木枠、石膏ボード、遮音シートの順です。


ユニットを壁に固定します。


写真はありませんが、木枠にグラスウールを入れ、石膏ボードで蓋をします。


エアコン取り付けのため、この部分の壁が先に完成しました。


石膏ボードに、さらに木枠を取り付けます。




二重目の木枠は奥行きが浅いです。



奥の二重目の木枠に、薄いグラスウールを入れます。
薄くても高密度のグラスウールです。



天井にも二重目の木枠を取り付けます。



二重目のグラスウールは、薄いのが二重になっています。



二重、二重とわかりにくい説明ですが、上の写真に二重目のグラスウールを入れたのが下の写真です。



天井も同様の構造で、グラスウールの上には不織布シートを敷きます。
有孔ボードの穴からグラスウールが出ないようにするためです。



その上に、仕上げの壁面となる有孔ボードを貼ります。



有孔ボードの穴には意味があり、単なる板よりも低音の防音に有効なのです。



防音に有効な有孔ボードの仕上げが進みます。



床と壁の境目の巾木、天井と壁の境目の見切り材を取り付けて完成です。
照明も付きました。



ドラムステージです。
かなり重量のある構造で、防振ゴムで支えます。



ドラムステージの完成です。



これで防音、内装工事は完了しました。
このあと、吸気、排気ダクト工事があったのですが、なぜか写真が1枚もありませんでした…

その吸気、排気ダクト工事の途中で、業者さんによる工事は終わりました。
ダクトの防音設計が不十分だったので、あとはこちらでやることにしたのです。


ダクト部分を除いた防音としては、一般的な音楽スタジオの基準を満たしているということでした。
ただ、ベースやドラムをガンガン使う音楽スタジオとしては不十分な結果でした。

よって、これまで紹介してきた防音構造は、エレキギターやキーボード、管楽器など、低音をあまり使わない楽器では有効です。



ということで、いよいよ次から掃除係長の登場です!

この後の工事からすると、今までの工事は前置きのようなものです。

次から始まる事務所工事は防音とは無関係ですが、記録の意味も含めて振り返りますので、よろしければお付き合いください。

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